北海道医療大学まで行ったあとは石狩当別まで一駅戻ります。 石狩当別からは今日の昼間のメインとなる札沼線非電化区間の乗り潰しをするべく11:15発の5427Dに乗りますが発車まではまだ時間がありますので一度改札口を出て入場券を購入しました。 入場券購入後は再び改札を通り3番線に停車しているキハ40 401に乗り込みます。
来年3月の改正後は浦臼~新十津川間が朝の1日1往復のみになる予定です。 この11:15発の新十津川行きもこのままいくと廃止となってしまう可能性大です。
ホームには単行のキハ40 401が停車中。
車内は標準的なキハ40です。
JR北海道の車両はトイレが撤去されている車両もいますがこの車両はトイレはしっかりと残っていました。 札沼線のキハは単行運用が基本なのでトイレがないと厳しいものがありますが…
天井からぶら下がる扇風機にはJNRマークが入っていて昭和を感じさせる扇風機です。
車両の細部を観察しているうちに発車時刻の11:15となり定刻通り列車は石狩当別を発車しました。 先ほど立ち寄った北海道医療大学を過ぎるといよいよ非電化区間に入ります。 線路は国道275号線とほぼ並走しながら石狩金沢、本中小屋、中小屋と停車していきます。
石狩金沢、本中小屋、中小屋は不要となった車掌車を改造した駅舎です。 北海道内ではこのような駅舎が多々見られます。 月ヶ岡までは国道と並走しますが月ヶ岡を過ぎると国道と少し距離を置いて走行するようになります。 知来乙を過ぎると石狩月形駅に到着します。 石狩月形から新十津川までの間は今では珍しくなったスタフ閉塞となりここが最後の交換駅となります。 なので駅員さんが乗務員にスタフを手渡すシーンを見ることができます。
ホームには手にスタフを持ってスタンバイする駅員さんの姿が…
石狩月形を発車すると列車は森の中を進みますが次の豊ヶ岡は駅に停車中の列車をバル撮影できる有名撮影地です。 次の札比内からしばらくはまた国道275号線が並走します。 札的を過ぎると浦臼に到着です。
駅名板の上には学園都市線の文字がありますが北海道医療大学から先は学園都市線の名には似つかない雰囲気の鄙びたローカル線です。ここから先が2016年3月改正より1日1往復となる予定の区間になります。
浦臼を発車した後、次の鶴沼までの間は国道275号線が並走します。
線路脇の電柱が昔のハエタタキのような形状をしていて細い電線が何本も張られています。 このような電柱がある路線もかなり減ってきているのが現状のようです。
鶴沼を過ぎると於札内、南下徳富、下徳富と停車して行きますがこのあたりは雪原(夏場は畑もしくは田んぼ)の中を進んでいくため走行写真の撮影がしやすそうな区間です。下徳富を発車すると終点の新十津川に到着しました。
新十津川に停車中のキハ40 401。札沼線非電化区間は新十津川方に向かって右手はほぼ国道275号線が並走していて左手は森が迫るというロケーションが続く路線でしたが、車掌車を改造した駅舎や石狩月形のスタフ受け渡し作業等、乗車した際は見逃せないポイントも多々あります。 本線が削減される前にぜひ札沼線を新十津川まで乗車されてみてはいかがでしょうか?