新下関~仙崎まではこの日の一番のお楽しみの「みすず潮彩1号」に乗車します。 これは長門市仙崎ゆかりの詩人「金子みすゞ」にちなんだ観光列車で週末を中心に山陰本線下関口で運行されています。 編成は1号車キハ47 7004+2号車キハ47 7003の2両編成で2号車が指定席で1号車は自由席になっていて自由席車両は外観こそ観光列車ではあるものの実質的な一般型気動車となってます。 なので指定券を取れなくても乗車することはできますがやはり520円払って指定席にのる方がオススメ! 指定席の座席配置は独特で通路を挟んでほとんどの座席が海側を向いてます。 偶数列は前列で奇数列が後列になりますので指定席をおさえるならば絶対偶数列がオススメです。 ただしオススメできない席もありますので以下に記しておきます。
みすゞ潮彩のNG座席
①2A~D BOX席になってますが窓が階段状の変形窓になっていて眺望がよくないことに加え通路を挟んだ向かいが売店のため人の出入りが多いです。 ただし売店の横なので好きな時に買えるというメリットもあります。
②6A ここは窓がありませんまっすぐ前を向いて座ると壁しか見えません… 友人と二人でのるならいいですが一人で乗ったら後列に座るよりキツイかも…
③18列と21列 ここは窓が三角形のため眺望が悪いので避けた方がベター
上記以外の席だったらある程度きれいな眺めが楽しめます。ちなみに1番オススメは12列A・Dは大きな1枚窓の正面となりかつ車体中央のため乗り心地も良く一番のオススメシートです。また前列と後列では後列の方がテーブルが大きいので弁当を食べるには後列の方がよさそうです。
管理人は残念ながら前列を抑えることができずに後列になってしまいました。
新下関は発車2分前の8:57に入線します。もう少し時間があってもいいのではないかと思いますが… 写真撮っていると乗り過ごしてしまいますので早速車内に入ります。
車内は化粧板は張り替えられ蛍光灯も丸型のカバーが取り付けられ間接照明になり改装されていますが扇風機やクーラー等、種車のキハ47の面影もしっかりと残っています。
窓にはカーテンが取り付けられキハ47の一般車と比べゴージャスな造りになってます。
出入り口の上には案内もあります。
こちらは2号車の車端に設置してある売店です。平日運転の日は営業していないので平日乗車される方は事前に飲み物や弁当の調達を忘れずにした方がよさそう。 弁当は数に限りがあるので欲しい人は早めに確保することをおススメします。
1号車の自由席の車内は一般的なキハ47と大差はありません。
新下関を発車した列車は幡生を通過して下関へ向かいます。 車内アナウンスで本日の指定席は満席との放送がありました。新下関からは数名しか乗っていませんが途中から乗車する方がいるようです。
下関のみすず潮彩の停車するホームの駅名板は専用のものになっていました。
下関で進行方向を変え今来た線路を幡生まで戻りいよいよ山陰本線へ入っていきます。 安岡を過ぎるころには指定席もほぼ満席です。 ちなみに売店は下関から営業開始でした。 管理人は朝から何も食べてないので早速弁当を購入したのですが、みすゞ潮彩弁当は4月で生産中止とのことで売店で売っている弁当は小倉駅で売っている「一等幕の内弁当」しかありませんでした。 もう1種類位積んであるといいと思うのですが…売れ残りを考えるとそうもいかないのでしょう…
弁当が1種類しかなく選ぶ余地がなかったので幕の内弁当を購入。さっそく食べます。 おかずは明太子やら練りうにが入っていてまぁ可もなく不可もなくでした。 幕の内弁当はまずハズレはないので安心して食べられます。 その間にも列車はどんどん走行していき小串を出た先の海岸沿いのビュースポットで停車しました。
この日は台風が近づいているにもかかわらずきれいな青空とエメラルドグリーンの山陰線らしい海の風景が広がっています。
湯玉では対向列車と交換シーンです。 JR西日本が進めている塗装の単色化で気動車は首都圏色化が進み国鉄時代の風景っぽく見えます。
宇賀本郷~長門二見のビュースポット停車を過ぎると車内では「金子みすゞ」についての紙芝居が始まります。
その後も列車は各駅に停車しながら終点の仙崎を目指します。
途中の長門市の手前では最後のビュースポット停車がありました。
ビュースポットにはきちんと停目が設置されています。 サービスで適当に止めているわけではないのですね…
列車は長門市についたのですが、この日は山陰本線にトワイライトエクスプレスが入線する日で長門市には12:40着の42発だったはず! 仙崎に行くとトワイライトは見られないので長門市で下車するか迷いましたが、駅撮りしてもそれほどいい写真にはならないので仙崎まで行くことにしました。
長門市を発車した列車は山陰本線仙崎支線に入り終点の仙崎に到着。
「みすゞ潮彩1号」2時間33分の旅が終了です。 天気も良く最高の列車旅でした。
次回へ続く