備後落合に臨時8354Dで12:40に到着しましたが奥出雲おろち号の発車時刻の12:45まで5分しかありません。 車両等をゆっくり撮影したいのですが時間もなく適当に撮影していざ車内へ入ります。 DE15 2558は検査中であることを知っていたため今回はほぼ間違いなくDE10 1161ということは前段階で知っていましたが牽引機は予想通りDE10 1161でした。
車内の様子
奥出雲おろち号を後追い撮影。 これに乗って木次までの2時間17分のトロッコの旅を楽しみます。
機関車の正面までは行けませんでしたのでひとまず牽引機のDE10 1161をカメラにおさめます。
さらにスハフ12 801の貫通扉越にDEの車番を1枚撮影
控え車のスハフ12 801の車内は簡易リクライニングシートに交換されていて本来の12系のボックスシートの面影はありません。 1枚の指定席券でトロッコ車両と控え車と両方の座席の使用権が与えられます。なのでこちらも指定席扱いとなってます。
トロッコ車両の窓の上には銀河をイメージした装飾が施されています。
トロッコ車両の車内灯はランプ風にアレンジしてあり雰囲気を盛り上げます。
トロッコ車両の10番座席付近の天井にはおろちのイルミネーションが設置されておりトンネルの入ると美しく輝きます。
トロッコ車両の最後部にはペーパークラフトがおいてあります。
車内には自販機もあります。 特に備後落合駅周辺は商店等はないので飲み物を買いそびれても安心です。
座席にはコースターが設置してありました。
車内にはアンケート用紙と回収箱がありますので乗車した際はぜひ意見や要望を書いて投函しましょう。 管理人は出雲坂根駅での停車時間を長くしてほしいと書いて投函しました。
洗面所も改装してあり綺麗です。明かり取りの窓が国鉄型客車らしいです。
このトロッコ車両の興味深いところは客車列車の一番のネックである終着駅での機回し作業を省略するため客車側にも運転台を設けているところです。
車両の紹介はこれ位にして列車は備後落合駅を定時に発車して木次線へ入ります。 このトロッコ列車にのる際に注意したいのが沿線に生えている成長した草木です。 この草木は相当成長していてトロッコ車両の車内まで入ってきます。窓側に座っている人は座っているだけで草が顔に当たるなんてこともあり得ますので十分に注意してください。 油木を過ぎて次の三井野原はJR西日本で一番標高の高い駅になります。
備後落合→出雲坂根
三井野原から出雲坂根の間は木次線の車窓の一番の見どころです。
三井野原を発車すると進行方向左手には赤い立派な三井野大橋が目に入ります。
そして少し進むとおろちループが見えてきます。この区間の標高差を乗り切るため国道はループ橋になっています。 そして鉄道の方はというと三段スイッチバックで出雲坂根駅に進入して行きます。
列車は急こう配をどんどん下っていきます。 先ほどの三井原大橋がかなり高いところに見えます。
木々の間から出雲坂根駅が見えると間もなく下から伸びてくる線路と合流し列車は折返し線に入ります。
ここから出雲坂根駅まではトロッコ車両が先頭でバックします。 ここは中国地方でもまとまった積雪があるところなのでポイントはスノーシェルターに覆われています。 信号が青になり進行方向が逆向きになり坂を下って出雲坂根駅のホームに到着です。
ホームでは交換予定の1449Dが停車しています。
出雲坂根と言えばスイッチバックですが、他に延命水と焼き鳥も有名です。
DE10の正面を撮影して焼き鳥を買いに駅へ行ってみました。
焼鳥購入の列を待つ間に撮影した延命水の看板ですが購入に時間がかかり延命水まで行くことができませんでした。
購入した後は発車時刻も迫っているため大急ぎで車内に戻り早速焼き鳥を頂きます。
出雲坂根→木次
列車は八川、出雲横田と停車して駅舎内のそばで有名な亀嵩へ停車します。ここでは事前に注文しておいたそば弁当を受け取り遅い昼食を食べます。
列車到着1時間前までに電話で注文すればホームまで持ってきてくれます。 管理人は当日、三次駅での乗り継ぎ待ちの時に電話にて注文しましたが値段は1人前500円(税込)です。停車時間はわずかなのでお釣りが出ないようしっかりとお金の準備をしておいた方がよいです。 木次線に乗ったときは外せないそばですね! ちなみに八川駅でもそば弁当を販売しているようですがこちらは前日までに予約のようです。 お腹に余裕があるようならば亀嵩と八川の両方のそば弁当を食べ比べしてみるのも面白いかもしれません。
長閑な風景を見ながら食べる出雲そばは最高です。そばを食べている間にもトロッコ列車は各駅に停車していきます。 意外だったのが備後落合→木次を全線通しで乗る乗客が少なかったことです。しっかりと沿線の観光にも一役買っているようで今までしっかりと運転されてきた理由がわかるような気がしました。
そして列車は15:02終点の木次へ到着です。 ゆっくり写真撮影したいところですが接続する宍道行き列車の待ち合わせ時間が5分と短いため後ろ髪をひかれる思いで乗りかえました。
奥出雲おろち号乗車記はこれにて終了。
青春18きっぷの旅はまだまだ続きます。