石巻~柳津
小牛田でリゾートみのりを下車した後は柳津行きに乗りかえますが、前谷地~柳津間は気仙沼線で週末パスのフリー区間外になるため小牛田駅のみどりの窓口で気仙沼線内の乗車券を購入しました。
次の柳津行きの列車まで少し時間があるので駅前ロータリーに来ましたが暇潰しをするようなところもなく再び改札口へ戻ると目に止まったのは石巻線全線開通80周年記念スタンプラリーの冊子でした。 実施期間は2019年8月3日~11月30日までで石巻沿線の8カ所の施設の中から3カ所でスタンプを押印すれば「石巻線全線開通80周年オリジナルシールセット」なるものがもらえるという内容です。 スタンプの設置場所を確認すると小牛田駅と石巻駅に女川駅に隣接する女川温泉湯ぽっぽの3カ所をまわるだけで簡単にノルマ達成できるということが判明なので実施することに決定!
その後は駅ホームへ移動して柳津行きの列車を待ちます。
小牛田と言えば鉄道の要衝で東北本線から石巻線と陸羽東線が分岐し車両基地もある駅として有名です。 鉄道ファンとしては駅の外で時間を潰すよりホームから気動車の数々を眺めているだけで時間はあっと言う間に過ぎていきます。 この日は手前にDE10 1760とキヤE195系ロンキヤ編成が留置されていました。 よく見るとロンキヤの奥には風っこを併結したため編成から外されたリゾートみのりの3号車も止まっています。 管理人が初めて小牛田駅を訪れた時は引退直前のキハ23形や東北色キハ58やキハ40等が大量にいましたが今はキハ110系の姿が目立つようになり時代の変化を感じます。
10:15着の2926Dがキハ110×2両の編成で到着しましたが小牛田方に連結されたキハ110-237が切り離され折返し10:40発の2927Dはキハ110-123の単行運転となります。
これから管理人を小牛田~柳津~前谷地と運んでくれるキハ110-123です。 そういえば先ほどのスタンプラリーの冊子の表紙のイラストはキハ110-123になっていました! これは何かの縁でしょうか…!?
キハ110-123の車内に乗り込みます。 キハ110系も斬新なブラックフェイスで登場してから早いもので30年近くが経過し今見ると若干の古さを感じますが2+1のボックスシートは乗り鉄には有難い座席配置です。
柳津行き2927Dは定刻通り10:40に小牛田を発車。
同じく小牛田を10:40に発車する陸羽東線の鳴子温泉行き1729Dと暫し並走。石巻線は進行方向右側に大きくカーブし上涌谷へ向かいます。 列車は涌谷町の広大な田園地帯を快走し上涌谷に停車しますが、学生時代にこのたんぼでDD51 842牽引の新1号編成によるお召し列車を撮影した記憶が甦ります。
涌谷を出て短いトンネルを抜けると気仙沼線と石巻線の分岐する前谷地駅へと到着します。
前谷地では女川発の1630Dと交換して10:59柳津に向けて発車します。柳津~前谷地間は鉄道とBRTが平行して走っていますが今回はあくまで鉄道路線としての気仙沼線を乗ることが目的です。 BRTは青春18きっぷを利用した時にでものることにします。 前谷地を発車した列車は各駅に停車して終点の柳津には11:21に到着。 BRTは前谷地~柳津間はノンストップですが所用時間は鉄道は21分、BRTはノンストップにもかかわらずおよそ35分と鉄路の方が速達性が高いです。
柳津駅は津山町観光物産館ゆうキャビンという施設の中に窓口がありPOS端末設置駅なので早速帰りの前谷地までの乗車券を発券してもらいます。
柳津駅は震災前にEast i-Dを撮影しに来た時と比較するとBRT乗り場が新設されていたり鉄道ホームは頭端式の1面1線になっていたりと大きく様変わりしていました。
柳津駅で発車を待つ11:30発前谷地行き928D。
震災前までは陸前横山と記してあった部分がテープで目隠しされていました。
柳津~前谷地~女川
震災によって途切れた線路に一握の寂しさを感じつつ928Dに乗り込み僅か9分の滞在で柳津を後にします。
柳津から前谷地までは先ほど走ってきた線路を戻り、前谷地で小牛田から来る女川行きの1633Dに乗りかえです。 乗りかえ時間は2分しかないので急いで乗り換えします。
前谷地駅から乗車した1633Dはキハ110-104+キハ110-126の2両編成でした。
前面はオリジナル塗装ですが側面は丸い謎のシールがベタベタ張り付けてある微妙なラッピング車でした。 撮り鉄視点から見ると写り映え悪そうです…
石巻では停車時間が9分あるのでその間に改札口へ行きスタンプラリーの石巻駅のスタンプと下車印を押してもらい再び車両に乗り込み女川へ向け出発!!
石巻線は小牛田~石巻間と石巻~女川間で沿線の雰囲気が変わります。 小牛田~石巻間は田園地帯を走る路線で普通列車に加え本州では少なくなった非電化路線の貨物列車も運転されており撮り鉄にも注目度が高い区間です。 それに比べ石巻~女川間は盲腸線になっており貨物列車の運転もなく極稀にイベント列車や臨時列車が走行したりする程度で余り注目されることのない区間です。
石巻を発車した列車は陸前稲井、渡波と石巻の市街地を走行しますが震災から8年が経過し復興もずいぶん進んだ印象を受けます。
沢田~浦宿間では進行方向右側には潮干狩りやかきの養殖で有名な万石浦を間近に望みながら走行しますがここが石巻線の車窓のハイライト。乗車する際は女川行きならば進行方向右側に座席を確保することをお勧めします。
6年位前に仕事で石巻に来た時、渡波のかき小屋で食べた牡蠣美味しかったなぁ~ なんて考えると列車は浦宿に停車し次は終点の女川です。
無事に女川駅へ到着しました!
次回に続く…