外観
会津鉄道お座トロ展望列車 会津浪漫号は会津若松方にAT-401(展望+お座敷車両)、会津田島方がAT-351(トロッコ車両)の2両編成で運転されます。
AT-401
会津若松方のAT-401は2003年に元JR東日本キハ40 511を新潟トランシスで改造して誕生した車両。
AT-401の非展望席側の運転台を見るとキハ40の面影を見ることができます。 この車両は東武鉄道に乗り入れることがあるため屋根にはJR無線アンテナに加え東武無線アンテナまで付いています。 キハ40+東武無線アンテナという斬新な組み合わせです。
AT-351
会津田島方のAT-351はAT-301の置き換え用に2009年に新潟トランシスで製造されたトロッコ車両です。 アニメの派手なヘッドマークが目立ちますがよく見ると貫通路の上の4連ヘッドライトが少し不気味な車両です。
座席
トロッコ席
座席はボックスシートとなっており、窓は着脱式で冬場や悪天候時は窓を取り付けての運転となります。 この日は窓を取り付けた状態での運転でした。
お座敷席
掘りごたつ式の座席で大きなテーブルが特徴です。 車内で弁当を広げて飲んだり食べたりするには最適な座席です。 靴は脱いで着席します。
展望席
展望席はリクライニングシートでハイデッカー構造になっています。 会津若松行きの列車に乗ると先頭車になるので前面展望が楽しめます。
展望者の最前部には二人掛けに簡易座席が用意されています。
その他車内設備
AT-351に設置してある売店スペースです。 お菓子や飲み物、アルコール類の他、グッズ等を販売しています。
売店の他、ワゴンによる車内販売も実施されます。
このポストにはがきを投函すると田島局のトロッコ列車用の特製消印を押印されたうえで配達されます。
トイレはAT-401に洋式トイレが設置してあります。
会津浪漫星号 乗車記
お座トロ展望列車 会津浪漫星号は13:58会津若松駅4番線から発車します。 この日のトロッコ車両に会津若松から乗車したのは管理人を含め2名でした。
会津若松を発車後はJR只見線を走り七日町、西若松と停車、西若松からはいよいよ会津鉄道へと入っていきます。 芦ノ牧温泉からは団体客の乗車がありトロッコ車両はほぼ満席になるということで西若松発車直後にアイスクリームを買いに売店に行きますが生憎売り切れだそうで、代わりにくるみようかんを購入しました。
湯野上温泉名物くるみようかんです。 一口サイズで美味しいようかんです。 お茶受けには最高です!
門田駅ではAIZUマウントエクスプレス3号との交換のため運転停車があります。
門田発車後はあまやを通過し芦ノ牧温泉駅に停車します。 ここで団体客が大量に乗り込みトロッコ車両は満席になりました!
会津浪漫星号は途中景色の良い橋梁上で停止したりと観光列車ならではのサービスがあります。
トンネル内ではトロッコ車両の照明が消灯となりトンネルの壁に動画が映し出されるトンネルシアターが上映されます。 ただしこの動画見られる席が限られているのが難点で満席だと見られる席と見られない席が出来てしまうのが微妙なところです。
湯野上温泉手前では紅葉が見ごろとなっており絶景が楽しめました。 列車は日本唯一の萱葺き屋根の駅舎が特徴の湯野上温泉駅に停車した後は塔のへつりに停車。 芦ノ牧温泉からの団体客がここで降車するので車内は空くかと思ったら、塔のへつりからまた団体客が乗車してきて再びほぼ満席に… その後会津下郷に停車して終点の会津田島へ到着しました。
会津鉄道の車窓のハイライトはやはり芦ノ牧温泉~弥五島駅までの間の渓谷に沿って走る区間が見ごたえがあります! 次回乗車する時はトロッコ以外の車両に乗車してみようかと思います。
会津浪漫星号降車後…
会津浪漫星号を下車した後はSL大樹6号に乗車するため野岩鉄道経由で鬼怒川温泉駅へ向かいました。
会津田島から鬼怒川温泉まで乗車したのは東武鉄道6050系そっくりの野岩鉄道6050系100番台車でした。 東武6050系と会津鉄道6050系200番台とは共通運用になっており車両番号で区別する以外は東武6050系と全く同じです。 行先は下今市行きですがこの列車、会津鉄道→野岩鉄道→東武鉄道と3社を走破する興味深い列車です。
次回はSL大樹6号乗車記をアップします。